子供とともに楽しむ居酒屋

子供とともに楽しむ居酒屋

都会の人間というのは、意外と自分にとっての「田舎」を持っている人が多いです。「田舎」というのは、言いかえれば「故郷」ということになるでしょう。もちろん「東京が俺の故郷だ!」と憤慨する人もいるかもしれませんが、しかしどちらかというと、地方から上京してきたという人のほうが多いような気がします。

 

 

 

自分には帰ることができる田舎があるというのは、気分的になんとも言えない安らぎを感じさせてくれます。私にも田舎があります。でも、上京してこちらで結婚して子どもができて、それが当たり前というふうに都会の人波の中で生活していてふと思うことは、「子どもたちには田舎がない」ということです。私が心の糧にして生きてきた田舎がないというのは、子どもにとって何か大切なものを与えそびれてしまったような、妙に申し訳ない気持ちになったりすることも正直言ってあります。

 

 

 

そんなとき、子どもを連れて居酒屋に行きます。居酒屋には「故郷の味」があります。私自身は田舎に帰ればいつでも「故郷の味」を味わうことができますが、子どもたちがいくら大きく成長しても、彼らには帰るべき田舎がありません。だからこそ、せめて「田舎の味」を知ってほしくて、私はよく子どもを居酒屋に連れて行くのです。

 

西麻布に見た目も味も1級品な焼肉

 

そのために女房から小遣いをもらいます。「子どもたちに田舎の味ねぇ・・・」そう言いながら、財布の中から1万円札を渡してくれます。そして「なんだかんだ言って、あなたが飲みたいだけじゃないの?」と、彼女は必ず言います。